行ったところ備忘録

日記のようなものです。

「最強のふたり」と設定が似ているけど、ぜんぜん違った。映画 グリーンブック を観てみた。

ブログの更新が滞っていましたが、久しぶりの更新。今回は映画 グリーンブックを観てきました。第91回アカデミー賞で作品賞ほか計3部門を受賞したことでも話題になったグリーンブック。鑑賞したのはだいぶ前だったのですが、仕事が忙しかったので、書くタイミングがなかったんですよね。ということで思い出しながら書いてみました。

映画 グリーンブック について

ジャンル:ドラマ
制作年:2019
上映時間:130分
監督:ピーター・ファレリー
   キャスト:ビゴ・モーテン
   マハーシャラ・アリ
   リンダ・カーデリニ
   ディミテル・D・マリノフ
   マイク・ハットン 他

映画 グリーンブックは、類まれな才能を持った黒人のピアニストのドクター・シャーリーと彼の運転手としてスカウトされたトニー・“リップ”・バレロンガの実話をもとにしたロードムービー

映画の舞台は1962年。黒人差別が根深い時代にアメリカ南部でのツアーを計画したドン・シャーリーがニューヨークの一流ナイトクラブ「コパカバアーナ」で用心棒を務めていたトニー・“リップ”・バレロンガを運転手にスカウトするところから物語は動き出します。

 「最強のふたり」と設定が似ているけど、ぜんぜん違った。

鑑賞前に思っていたのはフランスの「最強のふたり」みたいな映画なんだろうなということ。身分の違う黒人と白人という設定のため、どうしても「最強のふたり」を意識してしまったのですが、鑑賞してみると全く違う印象を私は受けました。

特にグリーンブックの鑑賞後に印象に残ったのが、ピアニストのドクター・シャーリーの宙ぶらりんな立ち位置。ほかの黒人たちとは違う身だしなみや所作のせいで黒人の輪に馴染めず、当時の上級階級からも教養のためでしかドクター・シャーリーを招いておらず、そのことから受ける白人からの差別。どちらにもなれない、ツアーを回るメンバー以外に仲間のいないドクター・シャーリーの苦悩が物語の終盤に向かって明らかになります。

最強のふたり」と似ているのは、雇われた方が雇い主をいじること。「最強のふたり」では、黒人の介護人が五体不満足の富豪にいたずらしたりいじったりしますが、「グリーンブック」では運転手のトニー・“リップ”・バレロンガがドクター・シャーリーをいじります。その一つ一つの軽いやりとりも後の伏線になっているので、面白い作品でした。

まとめ

最強のふたり」と似ている設定の映画と思って鑑賞してみたら、全く違う印象を受けたグリーンブック。今まで知らなかったどちらにもなれない人がいることを知ることができたのはよかったと思います。

あ、ちなみに鑑賞後はケンタッキーフライドチキンを無性に食べたくなる映画です。

ご覧いただきありがとうございましたー